道具の手入れについて

こんなふうに汚れていませんか?
(上)スノーボードボードと(下)スキーの滑走面

この汚れの正体は、、、
これは、雪面に硫化アンモニウム又は同様の雪どけを遅らせるための化学物質が散布されているものが原因と思われます。
そのまま保管すると、滑りが悪くなったり、錆が発生することがあります。

来シーズンに備えきちんとお手入れしておいてください。
以下に作業について記します。スキー板、スノーボードとも同様です。

簡単には、
リムーバー(WAX剥離剤)等の物質で、汚れを落としてから、再度、WAX処理をしてください。
WAX処理は、簡易的にはスプレーWAXでいいと思います。

きちんと行うには、
① 全体に水洗いし表面の汚れを流す。
② 水分をふき取り、リムーバーなどできちんと汚れをふき取り乾燥させる。
③ 固形又はパウダーWAXを専用アイロンで110~120℃程度の熱をかけ溶かし伸ばす。
④ WAXの固まった部分を専用ヘラ(スクレパー)できれいに取り除く。
⑤ 専用のヤスリでエッジのバリをとる。
⑥ 滑走面と雪面を分離するためのスプレーで仕上げ、ブラシをかける。

以下、参考資料より

 スキーやスノボーのお手入れ
2015年04月15日 | スキー情報なんでも放送より

①ざっと全体をみて、泥などの汚れをブラシで除去します。
<注意事項>雪固めや雪どけ防止のために硫化アンモニュームなどの薬剤を撒布したスキー場で滑ったことがある場合は、スキーに化合塩が残っていることがあります。放って置くとWAXとの化合物の汚れや錆びがとれなくなります。こういう場合は、お天気の良い日に思いっきり水洗いをして流してしまった方が良いでしょう。その後、布でふき取りキチンと乾かして、もう一回乾いた布で拭いてください。

②WAX除去・・・滑走面にスクレーパー(なければエッジの効いたプラスチック板などでも良い。)を当てて一律に削りとる。これで違和感のある場合は、リムーバーというWAXを除去するものがあります。これを、滑走面にスプレーして布で丁寧にふき取ります。但し、リムーバーは、使い過ぎないようにしてください。

③エッヂの部分が、丸くなってしまっていたら、ファイル(ヤスリ)でエッヂの角出しをしておいてください。
普通の金属ヤスリでも、一方向だけにフラットに研磨すればエッヂを出し易いです。返しを入れるとなまってしまいます。

④その後、WAXをしておいてください。WAXする場合は、雪の温度にあったものを擦り込み、専用のアイロンでWAXを溶解し、滑走面に定着させます。
アイロンがない場合は、柔らかい桐、ラワン材やコルク片で、熱が出るほど強くゴシゴシと摩擦して溶解、定着させてください。

⑤WAXが着き過ぎた部分は、スクレイパーで軽く削り落としておきましょう。
簡単にやるなら、スプレーWAXもあります。これで保管の際に錆びることはないでしょう。しかし、これは滑ったあとで毎回、スプレーすることが必要です。

<自分で手におえないくらいになっていたら?>滑走面がかまぼこ状になったり、研磨でエッヂが出ないくらいになっていたら、専門業者にメンテナンスを依頼してください。スポーツ店に依頼した場合は、5,000円~8,000円くらいの料金で滑走面研磨~エッヂ出し~WAXまでの処理をやっていただけます。

⑥夏場の保管は、室内の温度変化の少なく、水気がなく、紫外線の通らない(暗い)場所にしまっておきましょう。特に、樹脂の劣化防止のため日光には絶対に当てないように注意してください。

以下は、道具一式ですが身の回りの代用品を含め紹介いたします。

道具類について

手入れに利用する道具類や使用する材料がご不明の方は、専門家に依頼するかご相談ください。